昨日は新築の現場が構造見学会とのことで現場を空け、弟と共同で工事を手がけている現場の風呂場と脱衣室の下地組をしてきました。
解体工事は僕が新築を叩いている間、弟がやってくれていたのですんなりと工事にかかることができました。
水道工事のも弟がやってくれています。
この現場の東屋の基礎工事、漆喰の左官工事、解体工事や大工工事までやってくれています。
因みに彼は設計、デザイン、図面を描くこともこなします。
一体あんた何屋さんなん?が毎現場のワンフレーズになっています!笑
この4畳のスペースの解体前は汲み取り式トイレが横並びにふたつ設置されていて、土間の面はすでに埋められていて空気抜きのパイプも設置されていました。
この工事をするにあたって色々調べたので、今回はその事を紹介したいと思います。
井戸を埋める際の注意点
- お祓いを行う
お祓いは解体工事に着手する前に行います。
なぜお祓いが必要なのかというと、井戸は古くから神聖なものであることに由来します。
昔は綺麗な水が簡単には手に入らず貴重でした。
そんなことから綺麗な水が手に入る井戸を大切にする風習が生まれました。
お祓いが絶対必要であるという訳ではありませんが、今でも井戸の解体を行う前にお祓いをする方が多いです。
お祓いをする際は地域の風習やしきたりにそって、神主や僧侶におまかせしましょう。
経験したことがない者が異なった方法で行うよりも、慣れた人が正しい方法で行う方が間違いありません。 - 残っている水やゴミを取り除く
井戸の底にはまだ水が残っている場合や、長年蓄積されたゴミなどが溜まっている事もあります。
その場合はこれらを取り除いてから、埋め戻し作業を行います。 - 息抜きを行う
息抜きとは、井戸に溜まったガスを取り除くことを指します。
井戸の底から外へとパイプを通すことでガスを取り除きます。
ガス抜きをせず埋め戻してしまうと、地盤沈下の恐れがあります。
あと前述した通り、井戸は神聖なものでもあります。
なので井戸の中の神様が外に出られるようにという意味合いもあります。 - 埋め戻し作業
この作業は井戸のあった穴を塞ぐ工事になります。
ただ穴を土で埋めるだけ!というわけではなく、
井戸の底部分は砂利や砕石で埋めていきます。
上層部については、土を使って埋め戻しをしていきます。
こうすることで地表面からの雨水が入らないようにします。
この正しい方法で埋め戻しの作業を行わないと、
地盤沈下や地下水の水質汚染につながります。
お祓いの際の余談
ひと昔前までは水の確保ってすごく大変で井戸がなければ生活が成り立ちませんでした
昔の人たちが大変な思いで井戸を掘り、生命の恵みを地球から頂いている場所です。
そんな昔の人たちが必死で作ったものだからこそ埋めてしまう時にはお祓いが必要なんですが
実は汲み取り式トイレの場合もお祓いが必要らしく、以前の家主さんが埋める際にお祓いは済ませてくれていたみたいです
このお祓いの時にお供えするものなんですがちょっと興味深かったんでお伝えします。
僕らが工事させてもらった地域だけかもしれませんが、
『梅』とイネ科の『葦(よし)』をお供えしてお祓いの儀式を行うみたいなんですが、皆さんなぜだかわかりますか?
ピン!っとくる人はダジャレのセンスに長けていますね( ´∀`)
そうなんです!梅と葦(よし)で『埋めてヨシ』だそうです!笑
聞いたときホンマか?と思いましたけど、なんとも日本人らしいというか面白い発想ですよね。
お祓いは済んでいるものの敬意を払ってこれからの工事を進めていきたいと思います。
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